「SEOで勝つためには質の高いコンテンツが大切」と多くのサイトやSNSで言われています。それは紛れもない事実です。が、いったい「質の高いコンテンツ」とは何を指しているのでしょうか?
どんなことが書かれていれば「質の高いコンテンツ」なのかを考えると非常に複雑です。その種類も多岐にわたるでしょう。
しかし、Googleが評価する「質の高さ」を考えると、非常にシンプルな答えが見えてきます。
意外に思われる方もいらっしゃるでしょうが、良質なコンテンツとは
CHECK
①タイトルが魅力的かつ、記事の内容に一致しているか
②読者が内容に満足し、最後に閲覧したかブラウザを閉じているか
の2つで判断することが可能です。これだけでは少し語弊があるかもしれませんので、詳しく紹介します。
1.質の高いコンテンツとは何か?
例えば、コーヒー豆の種類や焙煎方法について、その道20年のキャリアを持つバリスタが詳しく紹介した記事はどうでしょうか。コーヒーが趣味の方にとって価値のある情報です。
また、地域のコーヒーショップをまとめた記事はどうでしょうか。専門性が不足していたとしても、情報がまとまっているという点で読者の利便性に貢献しています。価値のある情報と言えるでしょう。
さて、以上2つの記事はどちらの方が「質の高いコンテンツ」でしょうか?専門性の高い記事と、一方ではユーザーの利便性に貢献した記事。読者のニーズはどちらも満たしています。
このように、内容を中心に考えても埒が明きません。そこで、視点を変えてGoogleがコンテンツを評価する際のことを考えてみましょう。
Googleはコンテンツを評価する際、記事の内容以上に「読者の行動」から価値の有無を判断しています。逆に言えば、質の高いコンテンツと判断してもらうためには、読者にそれ相応の行動をとってもらえる記事が必要なのです。
Googleの判断基準は明らかにされておらず、その項目も数千以上と言われています。しかし、常識的に考えてみれば答えはいたってシンプルです。冒頭でも述べたように
①タイトルが魅力的かつ、記事の内容と一致している
②読者が内容に満足し、最後に閲覧したかブラウザを閉じている
の2つに当てはまる記事が質の高いコンテンツなのです。詳しく説明します。
1-1.タイトルが魅力的かつ、記事の内容と一致している
まず、タイトルが魅力的ならば、検索して表示された時にクリックされます。ここで言う魅力的とは、「このサイトなら私の疑問を解決できそう」と思わせるようなタイトルです。
一般に、検索はGoogleユーザーが疑問を感じた時に行われます。例えば新型車の性能が知りたいときは「新型○○ 評価」などと検索しますよね。
そして表示結果の中で「新型○○を徹底評価!△△と比べて何がいいのか?【試乗記】」といった惹かれるタイトルをクリックします。
従って、まずは検索ユーザーのニーズを把握することは大切です。「新型○○ 評価」と検索してきたユーザーに対し「新型○○開発の裏舞台」などの情報はすぐに必要な情報ではないですし、表示されてもクリックされることはほぼありません。
また、タイトルと記事の内容が一致していることも重要です。「このサイトなら私の疑問を解決できそう」という思いでクリックした記事が、タイトルと内容が違う・内容が不十分である場合、読者はすぐにページを離れてしまいます。
文字数がある程度必要なのも、この理由が由来しています。文字数が少なすぎると、読者の疑問を解決するために必要な情報を書ききれない恐れがあるからです。
1-2.読者が内容に満足し、最後に閲覧したかブラウザを閉じている
私たちは記事の内容に満足したら、検索を止めるかブラウザを閉じます。
ユーザーの行動からGoogleが記事の価値を判断しているとすると、この行動はかなり重要な指標です。他にもページ滞在時間や離脱率など、様々な項目から総合的にランク付けを行っていると予想されますが、この項目は最も分かりやすく、ユーザーからの評価を表します。
また、読者にそう振る舞ってもらうためには、求めている情報+オリジナリティを提供できるとベストです。
検索結果の上位を占めるコンテンツは、どれも網羅性のある質が高いものばかりです。そのため、ユーザーは複数の記事を読んでも同じような情報に触れることになります。
そこで飽きさせないためには、個性的な情報を盛り込む必要があります。他の記事とは違ったアプローチをすることで評価される可能性をグッと上げることが可能です。
まとめると「読者にクリックされ」「読者の疑問を解決できる」ものが質の高いコンテンツです。
2.4種類のコンテンツが存在する
ここまでは「質が高いコンテンツ」の概念について触れてきました。ここからは具体的な説明へと移ります。
WEBの歴史も長く、読まれる記事はパターン化されて以下の4種類に決まりつつあります。
読まれる記事4つ
・How to記事
・ニュース記事
・ケーススタディ記事
・ストーリー記事
「読者の疑問を解決する」という点では全て同じなのですが、アプローチの仕方が違います。1つずつ見ていきましょう。
2-1.How to記事
方法や知識を伝える記事です。読者がやりたいけど出来ないこと、分からないこと・知らないことを解決に導くことを目的に作成します。
Google検索は、ユーザーが疑問に思ったことについて、答えを返す大きなQ&Aシステムです。How to記事は、このコンセプトにマッチしています。
2-2.ニュース記事
最新のものから、あまり知られていない情報までを伝える記事です。「知りたい」というニーズに応えます。これらの記事は、瞬間アクセスを得られる代わりに、時間の経過とともに価値が低くなってしまう特徴があります。
例:SSL化をしないとどうなる?今必須のサイトのSSL化について解説します。
こういった、いわゆるフロー型の記事は独自性が強く、読者に強烈な印象を与えることが可能です。自社ブランディングを強めることが出来るので、積極的に作成したいコンテンツですね。
2-3.ケーススタディ記事
How to記事と同じく、方法や知識を伝える記事です。しかし、ケーススタディ記事では実際の経験やデータを合わせて紹介します。
例:ホームページを放置すると起こるデメリットとその対策【実データと合わせて紹介】
実際のデータを扱うだけで、説得力が圧倒的に違います。別の言い方をすると、差別化を図りやすい記事です。ホームページのアクセスを後発から狙っていくのであればケーススタディ記事はどんどん作成していきましょう。
2-4.ストーリー記事
「物語」のように、喜怒哀楽やドラマを感じさせる記事です。このストーリー記事だけは上記の3つとは色合いが違います。
まず、上記の3つは論理的なコンテンツです。読者のニーズを予測し、その課題を解決することが目的ですので対策が立てられます。
一方、ストーリー記事は感情的なコンテンツと言えます。「物語」を提供して感動してもらうのは、不確定要素が多いため難しいです。
しかしこのストーリー型の記事、1度でも読者の懐に入り込むことができれば絶大な威力を発揮できます。この記事でファンを作ることが出来れば、そのファンはなかなか離れません。
SEOよりもSNSと相性が良いので、ストーリー型の記事を作成する場合は初めにSNSからの集客を狙いましょう。
3.オススメの記事の書き方2パターン
ここからは記事の作成方法について紹介します。
3-1.リスト型
本稿のように見出しをつけて、段落に分けて書く形式です。
記事はとにかく読みやすさが求められます。長文で途切れることなく書かれている文章は論文や小説を連想させますが、ここはWEB。
読者への利便性を最大限追及しなければならない媒体です。リスト型の記事で、間延びしないよう心掛けましょう。リスト型は以下の要素で構成されています。
リスト型の構成
1.つかみの文
2.(もくじ)
3.見出し
4.本文
5.結びの文
当記事と全く同じ作りです。
3-2.画像中心型
画像を中心にコンテンツを成り立たせる形式です。
例えば、トレーニングジムの設備紹介や、トレーニング方法の紹介で写真を多用する際に用います。あとは地域のカフェ紹介の記事などでもよく見かけますね。
例:Local by Flywheelでテスト環境を20分で構築する方法【WordPress】
4.アクセス数を増やすブログ記事の書き方
特定の1人に向けて書きましょう。たった1人のニーズも満たせない記事は、誰のニーズも満たすことができません。
逆に、1人の疑問を解決することが出来れば、想定した方と同じ疑問を抱える人全員の疑問を解決したと同じことです。
ここで言う特定の1人とは、実在する人物でも架空の人物でも構いません。架空の場合はできるだけ詳細に設定し、「その人は何がきっかけで、何を知りたくて記事にたどり着いたのか」を明確にしましょう。
年齢、性別、勤め先、検索するワード、、、背景を細かく設定すればするほど、その人のニーズが分かり、結果として「質の高いコンテンツ」に繋がります。
5.まとめ
質の高いコンテンツとは「クリックされて、読者の疑問を解決する」記事でした。
Googleは検索したワードに対して「これらの記事なら、あなたの疑問を解決できますよ!」とWEBページを並べ替えて表示するサービスです。したがって、必然的に質の高いコンテンツを評価します。
質の高いコンテンツの種類はおおまかに決まっていますので、どのアプローチで記事を書くか決め、質の高いコンテンツを読者に届けましょう。